【わだの日記_06】鬼瓦
2024年06月21日
- ブログテーマ:日記
トゥース!
今回もご覧いただきありがとうございます。
さて、冒頭の挨拶ですが、オードリーの春日さんの持ちネタです。
何でまた急に春日さんの話をしているのかと言いますと...
こちら!鬼瓦です
最近、初めて鬼の顔をした鬼瓦を見る機会がありました。
その時ようやく、春日さんのギャグの「鬼瓦!!」ってこれのことか!となったんです。
鬼瓦の意味をよく理解していない子供も笑わせられるなんて芸人さんは凄いな、と改めて思ったところでした。
そんな鬼瓦を見たのは先週末に行われた社員旅行中のことです。
フェリーにのって愛媛の方まで行ってきました
お昼に内子町で美味しいお蕎麦をいただき、バスまでの道のりを散策していたところ...
かなりの鬼面の鬼瓦を目にしまして。
その時は鬼瓦を知らなかったものですから、
「鬼=桃太郎=岡山県じゃないっけ?何で愛媛で鬼?というかこれは何なんだ」と脳内ではが飛び交っていました。
今回はそんな鬼瓦にまつわるお話です。
ー鬼瓦ってなんなのさー
鬼瓦とは、瓦屋根の端に据えられる装飾瓦の総称です。
瓦葦職人とは別に「鬼師」と呼ばれる職人の手によって作られています。
諸説あるのですが、
昔は鬼面のついたものが多かったみたいで、「鬼瓦」と呼ばれていたそうです。
その後、恐ろしい鬼の顔が次第と敬遠され、植物や宝珠、七福神の模様などが作られるようになりました。更に、近年では、無地のものも増えているようです。
また、瓦を使う建物が減ったこともあり、なかなか目にする機会は少なくなっています。
ー鬼瓦の役割ー
昔から破邪や魔除けの意味があり、建物の守り神のように扱われていたようです。また、屋根の飾りとしてだけでなく、瓦の繋ぎ目を覆い雨漏りを防ぐという瓦本来の役割もあります。
ー歴史ー
こちらも諸説ありますが、
「瓦」自体は古代インドの言語kapalaが言葉の起源のようです。
また、「鬼瓦」の起源は古代ローマで神殿の入り口に守り神としてメデューサを設置していたものが、シルクロードを伝って中国にもたらされ、独自の変化を遂げたとも言われています。
日本に瓦の技術がもたらされたのは飛鳥時代で、法隆寺の建立をきっかけにアジアから瓦葦職人を招いたのが始まりだそうです。
ー愛媛の瓦 菊間瓦ー
今回訪れた愛媛県は、伝統工芸品に「菊間瓦」があるほど、古くから瓦産業が盛んな地域があります。
それが、愛媛県今治市菊間地方です。
今治市というと今治タオルが有名ですが、瓦の産地でもあるようです。
この地域は、瀬戸内式の小雨温暖な気候が瓦の乾燥を早めること、平安時代から整備されていた瀬戸内海航路が目の前にあり各地への海運が容易にできること、山も近いため窯をたくための薪が調達しやすいこと、など瓦産業に適していた地域だといえます。
この菊間地方では、高級瓦として知られる「いぶし瓦」の製造をおよそ750年以上前から行っているそうです。
今治市だけでなく道後温泉周辺にも大きな鬼瓦を見られる箇所があったので、訪れた際には是非探してみてください。
ー延岡の鬼瓦ー
延岡市内にも瓦屋根の住宅は多く残っています。
お家だけでなく、延岡で生まれ育った人なら一度は訪れたことがあるであろう場所など、意外とさまざまなところで見ることができます。
例えば...今山八幡宮の社殿の屋根も瓦ですよね。
他にも有形文化財に指定されている日高家住宅などなど。
さて、こちらの2つの建物の鬼瓦、どのような模様をしているでしょう。
パッと思い浮かびますか?
ーさいごにー
全国同様、延岡市内もアパートやマンションが増え、戸建ての住宅でも瓦屋根の建築は少なくなっています。
また、瓦屋根の建物を意識して見る機会は少ないのではないでしょうか。
普段何気なく眺めている建物の一部も、ちょっとした発見があると面白いです。
住んでいるところは瓦屋根ではないけど、実家や祖父母宅は瓦屋根だよ!という方もいらっしゃるかと思います。
機会があれば是非、鬼瓦に注目して柄を確認してみてください。
そして延岡市内、若しくは宮崎県内で鬼面の鬼瓦の建物があれば、私に教えてください!!
情報お待ちしております
それでは!
次回も見てくださいね~
#延岡市不動産 #木村宅地建物株式会社
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